6月のかき殻祭りのときに、「八代の環境を考える会」が参加高校生に環境に関するアンケートを実施されました。
その集計結果をご報告いただきましたので、みなさんにもご紹介します。



高校生500人アンケート集計結果

 

1.目的

   地球温暖化やオゾン層の破壊、石油エネルギーの枯渇、食をめぐる不信頼など、60年代後半から明らかになってきた様々な環境問題は、現世代はもとより、次世代の抱える課題として近年厳しさを増している。これらは偏にこれまでの世代が高度経済成長、物質的な豊かさの活動を優先的に進めてはきたが、その行く末や後始末の警鐘を深く捉えきれず、先延ばししてきた結果に他ならない。

この事象をこれからの世代は当事者の意識としてどのように考えているか、その意識の一端を探りたい。またその意識を「環境を考える会」としてどのように考察し、取り組む課題を探る。

 

2.対象と実施日

   八代市内在住の高校生、次世代のためにがんばろ会主催「かき殻祭り」参加者500人(当日参加者464人)

   2008年 6月 13日(土)9:00〜13:00

 

3.実施の方法

   作業終了後の高校生に呼びかけて、アンケート用紙(別紙)配布し、記入後回収

 

4.回収枚数および回収率

   回収枚数 217枚 

   回収率  46.8%

5.結果

結果の集計は以下の通りである。

 

1)今いちばんの関心事

 

進路

       55        

25.3        

恋愛・交友関係

62

28.6

環境問題

20

9.2

勉学・スポーツ

46

21.2

その他

34

15.7

   217(人)

100

 

2)環境問題への関心

 

ある

ない

   192  

    88.5   %

   25 

  11.5   

 

3)気になること 3選択

 

 

項目

回答者

全回答

二酸化炭素の排出・削減

130

59.9

24.0

40

18.4

7.4

砂漠化

43

19.8

7.9

ごみ問題

90

41.5

16.6

オゾン層の破壊

62

28.6

11.5

河川や海の汚染・汚濁

31

14.3

5.7

森林伐採と涵養

29

13.4

5.4

光化学スモッグ

18

8.3

3.3

石油資源と代替エネルギー

45

20.7

8.3

原子力発電・放射性廃棄物処理

5

2.3

0.9

ダイオキシン

11

5.1

2.0

環境ホルモン

7

3.2

1.3

遺伝子組み換え作物

7

3.2

1.3

食糧問題

20

9.2

3.7

その他

3

1,4

0.6

 

541

 

99.9

 

4)行動として気づけていること

 

 

項目

回答者

全回答

マイボトルの持参

33

15.2

6.9

エアコンをこまめに調節する

68

31.3

14.2

電源は切るように心がける

95

43.8

19.8

マイ箸・マイバッグの持参

30

13.8

6.3

レジ袋は断る

41

18.9

8.6

ボランティア活動への参加

56

25.8

11.7

自分の出したごみは持ち帰る

62

28.6

13.0

水の節水

92

42.4

19.2

その他

2

0.9

0.4

 

479

 

100.1

 

:その他の記入:ペットボトルの再利用

         家庭で資源ごみの分別ボックスを作っている。

 

6.その他自由記入欄

    ポイ捨てはやめましょう。

    ごみをできるだけ出さないために、買うときにちゃんと考えて買う。

    八代をきれいな町にしたいと思います。

    わざわざ清掃活動をしなくても済むような環境に対しての意識を高める。

    私たちももっと環境について考えるべき。

    身近な場所の環境を目の当たりにして悪化した環境を元に戻すことの難しさを改めて思いました。

    がんばります。

    がんばってください。

    日常の生活から環境についてもっと学んでいきたい。

    日本だけでなく、世界全部ががんばらないといけない。まずは小さなことからコツコツとやっていくべきだ。

    環境がよくなるように、身近なところからやっていきたいです。

    みんなでがんばろう。

    環境は大切に。

    これからもボランティアをしていきたい。

    水を大切にする。

 

7.考察および今後に向けて

1)    当然のことながら高校生の関心は進路であり、勉学、スポーツであり、恋愛交友関係であり、これへの回答が8割弱を占めた。

2)    「環境問題」を挙げた回答者を模範生とみるか、現在の状況を次世代として真剣に憂えているととるかは微妙であり、具体的な追跡が必要。

3)    しかし彼らの生活の領域に環境問題があるのも事実であり、88%の高校生は「関心がある」と回答した。

4)    環境問題として気になる項目では地球温暖化の主原因となっている「二酸化炭素の排出と削減」が突出しており、「ごみ問題」「オゾン層の破壊」がこれに続いている。地球温暖化、二酸化炭素の削減などはマスコミでの取り上げられ方が頻繁になっており、否応なく関心をもつことになっているのではないだろうか。またごみ問題は日常の生活と直結しており、資源化が行政・事業所・市民一体の取り組みに発展してきている結果とも考えられる。代替エネルギーや食糧問題への気づきは案外低いが今後は彼らの成長と共にこの問題がクローズアップされると思われる。

5)    比較的に行動に現れているのは節電と節水であった。

6)    今回の対象者は「次世代のためにがんばろ会」が主催した牡蠣殻まつり参加の高校生であったがその行動を「ボランティア活動への参加」と捉えている高校生が思ったわりには少なかったのは意外であった。この活動が各高校でどのような位置づけになっているのか把握する必要があると思われる。

7)    「マイボトル・マイ箸・マイバッグ」「レジ袋のリフューズ」などは生活のスタイルとしてできることである。気負わずに気楽な行動の呼びかけを行うことが環境を考える会の一つの具体的な課題であろう。

8)    「八代の環境を考える会」の構成団体はそれぞれが具体的な行動計画、行動目標を持っている。個々の活動は地道ではあるが意味がある。その意義を市民に知ってもらうこともまた大切であろう。今回の高校生の回答からそれぞれの団体の活動の示唆を得て欲しいと考える。

9)    電磁波問題や石鹸の利用普及など項目としての設定ができなかったことなどアンケートの構成の問題点も課題として残った。

                        文責:梅田玲子氏(八代の環境を考える会会長)